フッ素加工のフライパンがくっつくようになってきて、次のフライパンは何にしようかと考えていました。
ていうか、買ってからまだ1年半くらいしか経ってないんじゃない?
駄目になるの早すぎでしょ。
もっと正しい扱い方を徹底すれば使用期間は伸びるのかもしれないけど、数年で駄目になるモノにそこまで気を使うのは報われないですよねぇ。
永遠に購入と廃棄を繰り返す、このフライパンサイクルを終わりにしたい!!
(地味に廃棄するのが面倒です)
鉄フライパンに興味が湧く
そんな購入と廃棄を繰り返すフライパンサイクルに悩まされているとき
インスタグラムでリバーライト 極 japanの写真を投稿されている方がいました。
「鉄フライパンは永く使えるらしいけど、なにかと扱いが手間なんでしょ」
なまぐさな私は、そう思って今まで選択肢には挙がりませんでしたが、ちょうど永く使えるフライパンを探していたタイミングだったので、一度しっかり調べて検討してみることとしました。
鉄フライパンがもたらすメリット
鉄フライパンは、フッ素加工のフライパンと同じ使い方をすればくっついてしまいます。
しかし、使い続けることで、成長してくっつかなくなるし、扱う人のスキルも上達すると思うんです。
一般的にフッ素加工のフライパンは約2年で寿命がやってくると言われています。
そうなると、10年のうちに5本もフライパンを買い替える必要がありますよね。一回に3000円くらい支払うと、10年で15000円も支払う計算になります。生涯でいったい何本のフライパンを廃棄して、いくらフライパンに注ぎ込むことでしょうか。
(SDGsとか言ってる時代に、これはおかしいよなぁ)
一方で、鉄のフライパンならきっと一生使うこともできると思います。(たぶん)
そう考えると、家計にも、環境にも優しいですよね。
これはフライパン投資と言えるかもしれない。
また、鉄フライパンは扱いが面倒なイメージがありますが、実は最近のモノはかなり気楽に扱えるんです。むしろ、フッ素加工のフライパンは禁止事項を守るのが面倒で真面目に使うと疲れます。
フッ素加工フライパンの厄介な禁止事項を2つ挙げると・・・
1.フッ素加工のフライパンは空焼き厳禁です。
空焼きすると調理時よりも高温となり、280度を超えるとコーティングが分解されて有毒ガスが出るそうです。この毒ガスでインコが死んでしまったという事例さえあるくらいです。また、普通に調理する場合も、強火はフッ素加工の寿命を縮める要因になるし、そこから冷水にダイブさせようものなら、きっとフッ素加工は悲鳴をあげることでしょう。
2.フッ素加工のフライパンは金属のキッチンツールが使えません。
タワシでゴシゴシも良くありません。
「こんなことしたらフッ素加工が剥げちゃうかも?」
と、日々ドキドキしながら使うのって、地味にストレスですよね。
これらの禁止事項を真面目に守っても、寿命はせいぜい2年です。報われないですよね。
鉄フライパンなら空焼きにも温度変化にも強く、万が一くっついてもヘラでガシガシ剥がせばいいし、タワシでゴシゴシ洗っても大丈夫なのです。
やはり、日常的に使うモノは頑丈で雑に扱える方が良いですよね。
鉄フライパンのメリットまとめ
- 成長する(人もフライパンも)
- 長寿命
- エコで経済的
- 高温調理、温度変化に強い
- ハードに扱える
鉄フライパンが抱えるデメリット
鉄フライパンのメリットを述べたところで、では、なぜ鉄フライパンは世間一般に普及しないのか?
敬遠されるポイントは「くっつく、錆びる、重い、すぐに使えない」ところかなと思います。
店頭に並んでいる鉄フライパンには錆止めのコーティングが施されていて、そのままでは調理に使えません。錆止めのコーティングは空焼きして焼き切る必要があります。空焼きには鉄を酸化させ黒錆を作り、腐食作用のある赤錆の発生を防ぐ意味もあるそうです。この黒錆を発生させるには600度以上に加熱する必要があり、なかなかこれを家庭でやるのは面倒ですよね。
ようやく空焼きを終えたら、今度はくっつきと錆予防のための油ならしを行い、その後、香味野菜を炒めます。香味野菜を炒める理由は、フライパンの鉄臭を抑えるためだそうです。
これで、調理への準備は整ったわけですが、鉄フライパンにかける手間はこれで終わりではありません。調理後には錆びないように、加熱して水気を飛ばし、油を塗って保存します。
やっぱり鉄フライパンてめちゃめちゃ面倒だわ。
鉄フライパンのデメリットまとめ
- 重い
- 使えるまでの準備が大変
- 扱い方によってはくっつく可能性がある
- 使用後の手入れが面倒
- 味に影響する
窒化加工鉄フライパンというジャンル
鉄フライパンのメリット、デメリットを天秤にかけた時に「やっぱり鉄フライパンはないかなぁ」って思いました。実際に使ってみないと、錆びやすさとかくっつき度合いなんかは分からないけど
「なんか色々ややこしいからいいや」ってなりますよね。
鉄フライパンはナシという結論に至ったわけですが、鉄フライパンの中には、さらに窒化加工鉄フライパンというジャンルがあるというのです。
そして、これはアリ‼︎だと思いました。
何が違うのかというと・・・・
錆びないのです!!
(正確には錆びないではなく錆びにくいらしいのですが、使っていて錆びる気配は一切ないです)
なんだ、それだけか・・・
と思われるかもしれませんが、これがとてもすごいのです。
錆びにくくなることで上記したような鉄フライパンの面倒な手間がグッと無くなります。
まず、売られている段階で錆止めのコーティング剤が塗られておらず、既に空焼き済みなのです。
特別にやることは、簡単な油ならしのみです。
使用後に油を塗る必要もなく、過度に水気を気にしたり、長期間使わなくても、問題ないのです。
もはや、弱点なしとも言えるかもしれません。
窒化加工は、鉄の強度を高める加工で、通常の鉄の5倍、ステンレスの2倍の強度になるそうです。
錆びが大敵な船舶や航空機に使われる技術が応用されているとのことです。
また、焼入れによる加工なので、フッ素加工のように剥がれる心配もありません。
でも、強度を高める加工で、どうして錆びなくなるのかはよくわかりません。
黒錆の層が、剥がれにくくなるということなのでしょうか?
まぁ、実際に船舶は海水に浸かってても大丈夫なわけだから、かなり説得力はありますよね。
私は、ビタクラフトのスーパー鉄フライパンを購入しました
いくつかある窒化加工鉄のフライパン・・・
どんなものがあるか挙げてみると
リバーライト 極 japan
ビタクラフト スーパー鉄フライパン
山田工業所×アドバンスドア HANAKO+a
下村企販 旨鉄
柳宗理 鉄フライパン ダブルファイバー窒化加工
燕人の匠 窒化加工フライパン
ぶっちゃけ、どれがいいのかは、わかりません。
私はビタクラフトのスーパー鉄フライパンにしました。
妻はあまり鉄フライパンに賛成ではなかったので、私の溜まっていた楽天ポイントを全て投入して、購入することとしました。結果、3000円くらいでササラも一緒に購入できました。
※話は少しそれますが・・・
楽天カードを持ってない人って少ないと思うけど、新規で楽天カードを作ったら、5000ポイントが貰えるし、2枚目でも2000ポイントが貰えるから「フライパンを少しでも安く買いたい‼︎」って思うなら、これを機に作ってみるのもいいと思いますよ。
決め手は、持ち手がステンレス、窒化4層加工というワード、そして、永く使う予定なので少し高くても見た目が好きなものにしました。
なんとなく「木製ハンドルはいつか腐食して汚くなりそうだなぁ」って思いました。
リバーライトでは、交換用のハンドルも売られていますが、怠惰な私は交換のことやその費用を考えたくなかったわけです。しかし、リバーライトのHPに鉄はステンレスと接触させると、そこから腐食していくという記事が載っていて、これは暗にビタクラフトのことを言っているのかと少し心配だったわけですが、多分そんなことはビタクラフトもわかっていて、それを凌駕するほどに窒化4層加工は強力なんじゃないかと推測したわけです。実際のところはわかりません。
もし気になるなら、山田工業所×アドバンスドア HANAKO+aは持ち手がチタンで心配ないですね。
拘ればキリがないです。それにどれを購入しても必要十分なのかもしれません。
結局は、永く付き合うので見た目が好きかどうかが大事なのかなぁって思います。
ビタクラフト スーパー鉄フライパン28cmのレビュー
重さは公式で約1133g。
今まで使用していたフッ素加工深型フライパン28cmが 863gだったので 270gほど重くなりました。見た目がシャープだからなのか、バランスのおかげなのか、満足感のためなのか、持った感じはそこまで重いとは思いませんでした。
また、窒化4層加工の効果だと思いますが、鉄の臭い移りも一切ありません。
(強度が高い分、鉄が削れないのかなと思います。鉄分の補給は望めませんけどね)
200VのIHで使用しています。
気になるくっつきに関しては、購入後2週間の使用で、ほぼ何もくっつかなくなりました。
(今は、強敵ソーメンチャンプルーでさえくっつきません)
最初は、真ん中付近がちょっとだけくっついてました。
なので、YouTubeやネットでくっつく理由や育つ理由、使い方や育て方などを勉強しました。
その後、一度揚げ物をやったくらいから劇的にくっつかなくなりました。
ちょっとだけ気になる点として
加熱すると真ん中が少し盛り上がります。なので、油や卵なんかも縁の方へ流れていきます。
おかしな変形をしないために、あらかじめ少し真ん中が凸になるように加工されているのだと思いますが、加熱すると、その凸の度合いが増します。まぁ、致命的な問題ではないです。
過度の空焼きをすると、おかしな変形が起きそうなので、予熱はほどほどにした方が良いと思います。
他メーカーですが、このような説明がありました。
アツアツに予熱して肉を焼きたい人は、リバーライト 極JAPAN 厚板フライパンが良いかもしれません。
ちょっと重そうだけど。
普段、どんなふうに使用しているか(私は怠惰な人間です)
100均の油敷きでサラダ油を塗る→
軽く煙が出るまで熱する(ここ大事)→
適温くらいまで気持ち冷ます(ここも大事)→
くっつきそうなものを焼くときは少し油を足す→
焼いて、くっついたらフライ返しで剥がす→完了
使用後
すぐに洗ったり、食後に洗ったり、まちまち→
カスがこびりついてたらササラで落とす→
その後スポンジで洗剤をつけたり、つけなかったりして洗う(最近はほぼつけてます)→
フキンでちゃんと水気を拭いて完了(最初のうちは加熱して全面に油も塗っていたけどやめました)
今のところこれで問題なく使えています。
※孔食に気をつけよう
食べ物をフライパンの中に長い間放置しておくと、塩分とかミネラル分の蓄積で穴が開くらしいです。
YouTubeで勉強した、くっつかないためのポイント
- 食材も、フライパンも、冷たくない方が良い。なので、ちゃんと予熱する。
- 吸着水という、目に見えないレベルの水分を加熱で飛ばす(煙となって飛んでいく)
- 加熱され酸化した油は、冷えることでフライパンにコーティングされる。
- フライパンの成長には、ベニバナ油が良い。オリーブ油はいまいち。
でも、特に気にせずサラダ油でOK。
実際に作った料理たち
基本的に、ほぼレシピを見ないイマジネーション男料理なので、雑な点はご容赦ください。
結果は惨敗。
最初は大丈夫そうでしたが、裏返すたびにくっついてきて、最後はめちゃめちゃこびりつきました。
まだまだ火加減も掴めていませんでした。
最初はくっつかなかったけど
何度かひっくり返すうちに皮がくっつきました。
もう少し油を入れたら良かったのかも。
ほとんど毎日、このフライパンを使っています。
これ以外にも色々と作りました。
まだ2週間ですが、すでに愛情が生まれてきています。
これからもコイツと仲良くやっていきたいと思います。
またブログにも登場してくると思いますので、よろしくお願いします。
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